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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻4号

2000年04月発行

文献概要

今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ 性成熟期

8.早発閉経

著者: 大場隆1 松浦講平1 岡村均1

所属機関: 1熊本大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.436 - P.443

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疾患の概念(表1)
 早発閉経premature menopauseは多様な病態よりなる疾患群である.本来,早発閉経とは閉経と同義の現象であって,卵子の枯渇による不可逆的な卵巣機能の廃絶を意味した用語であった.しかし,臨床的に早発閉経の像を呈しながらも,卵巣には卵胞が存続し,卵胞発育の障害によって卵巣機能不全に陥ったと推定された病態は,古典的な早発閉経と区別する意味で,早発卵巣不全pre—mature ovarian failure (POF),あるいはゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群gonadotropin resis—tant ovary syndromeと表現されている.なお「POF」や「早発卵巣不全」は,日本産科婦人科学会用語委員会で定められた用語ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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