icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻4号

2000年04月発行

今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ

不妊の原因と検査

2.排卵因子

著者: 髙橋健太郎1 宮﨑康二1

所属機関: 1島根医科大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.492 - P.501

文献概要

 不妊症の治療における重要なポイントは治療を開始する前に一連の系統的検査を完遂し,まず,不妊原因をある程度特定し,治療に一定の方向性をもたせることである.不妊原因のうち,排卵因子は女性因子のなかの15〜25%を占め,日常の外来診療でよく遭遇する疾患である.排卵は視床下部—下垂体—卵巣(hypothalamic-pituitary-ovar—ian axis:HPO)系を主軸とし,他の内分泌系,neurotransmitter,成長因子などが複雑に関連しながら制御されており,これらのどこかに異常が起きると排卵が障害される1).排卵障害を診断,治療していくうえで重要なことは排卵の機序をよく習得することである.
 そこで,本稿ではまず排卵の基本的事項を述べ,次に排卵障害の原因疾患・障害部位とその鑑別診断のための検査について述べる.さらに,排卵に影響を及ぼす因子についても述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら