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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻4号

2000年04月発行

文献概要

今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ 不妊の治療

2.ゴナドトロピン療法,クロミフェン療法

著者: 上条隆典1 安藤一道1 水沼英樹1

所属機関: 1群馬大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.548 - P.555

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 不妊治療における排卵誘発治療は,主として慢性的無排卵症の患者に対して適応となるが,現実には黄体機能の改善や子宮内膜の成熟,頸管粘液の分泌改善などを目的として行われる場合もある.今日,ARTの進歩・発展はめざましく不妊治療の重要な位置を占めているが,単一卵胞発育を目的とした排卵誘発法とGnRHアナログを用いたIVF-ET時の排卵誘発法とは根本的に異なる概念である.このためARTにおける排卵誘発法については他稿に譲り,ここではゴナドトロピン療法に関して最近注目されている“閾値説(threshold theory)”を中心に,排卵誘発における卵胞成熟とFSHおよびLHの関係にせまるとともに,hMG,urinary purified FSH(uFSH),recombinant human FSH(rhFSH)などの各種ゴナドトロピンの投与法および治療効果,副作用について解説を加えることとする.またクロミフェン療法については,その薬理作用は成書に譲り,投与法および投与上の注意点に関して解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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