icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻4号

2000年04月発行

今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ

不妊の治療

6.顕微授精,ICSI,MESA,TESE

著者: 栁田薫1 片寄治男1 佐藤章1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.578 - P.588

文献概要

 顕微授精microinseminationとは,顕微鏡下にマイクロマニピュレーターを用いて雌雄両配偶子(卵および精子)を操作し,受精を介助する一連の手技を指す1).通常の体外受精—胚移植法(IVF—ET)では受精卵が得られない重症男性因子不妊症や原因不明受精障害症例に適応される技術として今日の不妊治療の現場で定着しているといってよい.また,顕微授精法のなかで現在主として行われているのは,その有効性の高さと安定した受精率が得られることから卵細胞質内精子注入法intracytoplasmic sperm injection(ICSI)である.
 本稿では,今日まで発展してきたICSIの治療の現状と問題点に重点をおいて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら