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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻4号

2000年04月発行

文献概要

今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ 不妊の治療

8.マイクロサージェリー

著者: 長田尚夫1

所属機関: 1日本大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.596 - P.600

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 不妊症のなかで感染症,術後の癒着,子宮内膜症などによる卵管性不妊は最も多く,さらに今日の上行性感染の増加に伴って増加する傾向にある.この卵管性不妊を取り巻く生殖医学は,この20年間に著しい進歩を遂げた.とくに1978年に成功した体外受精による胚移植法(以下,IVF-ETと略す)は,今や全世界に普及した.一方,自然妊娠を目的としたマイクロサージェリーによる卵管形成術は,1976年ころより盛んに行われてきたが,最近ではminimal invasive surgeryの進歩によって卵管性不妊の多くが腹腔鏡下卵管形成術(1982年)や卵管鏡下卵管形成術1,2)(1985年,FTカテーテルによる卵管疎通術)など画期的な治療法が登場し,それまで絶望的であった卵管性不妊や男性不妊の治療が可能となった.
 ここでは開腹術によるマイクロサージェリーによる卵管形成術について,その術式,適応ならびに成績について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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