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今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ 不妊の治療
8.マイクロサージェリー
著者: 長田尚夫1
所属機関: 1日本大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.596 - P.600
文献購入ページに移動 不妊症のなかで感染症,術後の癒着,子宮内膜症などによる卵管性不妊は最も多く,さらに今日の上行性感染の増加に伴って増加する傾向にある.この卵管性不妊を取り巻く生殖医学は,この20年間に著しい進歩を遂げた.とくに1978年に成功した体外受精による胚移植法(以下,IVF-ETと略す)は,今や全世界に普及した.一方,自然妊娠を目的としたマイクロサージェリーによる卵管形成術は,1976年ころより盛んに行われてきたが,最近ではminimal invasive surgeryの進歩によって卵管性不妊の多くが腹腔鏡下卵管形成術(1982年)や卵管鏡下卵管形成術1,2)(1985年,FTカテーテルによる卵管疎通術)など画期的な治療法が登場し,それまで絶望的であった卵管性不妊や男性不妊の治療が可能となった.
ここでは開腹術によるマイクロサージェリーによる卵管形成術について,その術式,適応ならびに成績について述べる.
ここでは開腹術によるマイクロサージェリーによる卵管形成術について,その術式,適応ならびに成績について述べる.
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