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今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ 不妊治療の問題点
1.OHSS
著者: 竹林浩一1 高倉賢二1 後藤栄1 野田洋一1
所属機関: 1滋賀医科大学産科婦人科
ページ範囲:P.602 - P.607
文献購入ページに移動不妊に悩む婦人にとって排卵誘発剤は確かに多くの福音をもたらしてきたが,一方でOHSS(ovarian hyperstimulation syndrome:卵巣過剰刺激症候群)は多胎妊娠の問題とともに解決すべき重要な課題として残されており,これは治療注に内在する問題であると理解したうえで,OHSSの予防に努め,OHSSが起こってもその重症化を防ぎ,重篤な合併症の発症を予防することが最も重要である1).このようなことからOHSSの重症化を避けるべく,その早期発見,早期治療はもとより,排卵誘発剤使用の適応を慎重に選択し,投与法や投与量のさまざまな工夫が試みられている.
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