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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

臨床経験

膀胱子宮靱帯前層と後層はペアをなすものか—Latzkoと岡林術式の相違

著者: 矢吹朗彦1 朝本明弘1 干場勉1 平吹信弥1 八木原亮1 西川有紀子1

所属機関: 1石川県立中央病院産婦人科

ページ範囲:P.727 - P.732

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 膀胱子宮靱帯を機能的,構造的に再検討した.膀胱子宮靱帯前層は,膀胱筋膜,子宮頸部筋膜に連続し,筋性筋膜の硬さを持つ真の支持帯である.それに対し,膀胱子宮靱帯後層は基靱帯に連続し,血管,神経の走行路としての機能を持つareolar tissueである.膀胱子宮靱帯前層と後層の間には手術的に「腔」をつくることができる.Latzko手術と岡林術式の相違は,この「腔」への意識の有無にあると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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