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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻6号

2000年06月発行

今月の臨床 子宮頸癌—最近のトピック

診断・検査のトピック

3.画像診断の意義

著者: 富樫かおり1

所属機関: 1京都大学医学部映像医療学

ページ範囲:P.752 - P.757

文献概要

画像診断の役割
 子宮頸癌はスメアやコルポスコピー,生検により細胞診・組織診が可能で診断自体は容易である.診断において画像診断の果たす役割はほとんどない.画像診断の役割は頸癌と診断された病変の程度の評価である.しかし残念ながら画像診断は頸癌のすべてを対象としうるわけではない.子宮頸癌の多くは上皮内癌・微小浸潤癌の段階でとらえられるが,これらの画像による描出は困難である.画像診断の対象となるのは残りの30%の浸潤癌であり,これら病変の進行期分類,腫瘍の大きさ,体部進展や子宮外進展の評価,とくにリンパ節転移の評価が画像診断の役割といえる1-4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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