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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻6号

2000年06月発行

今月の臨床 子宮頸癌—最近のトピック

治療のトピック

3.手術 2)膀胱神経温存手術

著者: 鈴木正明1 桑原慶紀2

所属機関: 1浦安市川市民病院産婦人科 2順天堂大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.785 - P.789

文献概要

 Wertheim1)に始まる子宮頸癌根治手術はその後Latzkoら2),Okabayasi3),Meigs4)などの多くの先達の努力により,今日ほぼ完成の域に達していると思われる.
 一方,子宮頸癌根治手術,つまり広汎性子宮全摘出術における自律神経膀胱枝温存法に関して,わが国においては小林5)が1961年に基靭帯における血管部と神経部の分離を提唱して以来,その後坂元ら6),野田7)により改良された.しかし,これらにおける自律神経温存術式は骨盤神経叢までの中枢側までである.したがって,骨盤神経叢から膀胱への末梢部の自律神経の温存に関してはさらなる創意と工夫が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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