文献詳細
今月の臨床 子宮頸癌—最近のトピック
治療のトピック
5.放射線療法—放射線科からみた頸癌治療のトピック 1)Chemoradiotherapy
著者: 兼安祐子12
所属機関: 1東京女子医科大学放射線科 2広島大学医学部放射線科
ページ範囲:P.800 - P.805
文献概要
進行子宮頸癌の治療成績の向上を目的に全身の静注化学療法や動注化学療法は,放射線療法または手術療法前のneoadjuvant chemotherapy(以下,NACと略す)や放射線治療中の同時化学療法として施行されている.近年,NACとして主治療前に抗癌剤を投与して局所の腫瘍の縮小を図り,線量分布を改善させることで放射線治療効果を増加させたり,down stagingを図り広汎性子宮全摘術を可能にする試みが多く報告されている.また同時併用の報告も増加している.当科では骨盤内進行・再発癌に対し,骨盤内動注化学療法を施行してきた1-6).進行子宮頸癌におけるchemo—radiotherapyの適応とその成績を検討し,その役割を述べたい.
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