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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻6号

2000年06月発行

連載 産婦人科キーワード・53

パルスドプラ

著者: 別宮史朗1 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学産婦人科

ページ範囲:P.824 - P.824

文献概要

語源と歴史
 1842年にオーストリアの物理学者ChristianDopplerが,音や光の振動数が発生源と観察者の運動により,もとの振動数が変化して観察されることを発見した.これがドプラ効果である.この原理を超音波装置に利用し1961年にFranklinらが初めて動物の血流速度の計測を行った,産科領域では,1969年に前田らが連続波ドプラで胎児動脈血流を記録し,1978年にはMcCallumらが正常と病的妊娠の臍帯動脈血流波形には相違があることを報告している.1980年代には子宮動脈・胎児臍帯の血流計測が世界中にひろまった.現在では,とくにハイリスク妊娠においてはなくてはならない検査のひとつになっているとともに,婦人科領域でも子宮筋腫や卵巣腫瘍の血流測定などにも利用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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