文献詳細
連載 産婦人科キーワード・53
文献概要
語源と歴史
1842年にオーストリアの物理学者ChristianDopplerが,音や光の振動数が発生源と観察者の運動により,もとの振動数が変化して観察されることを発見した.これがドプラ効果である.この原理を超音波装置に利用し1961年にFranklinらが初めて動物の血流速度の計測を行った,産科領域では,1969年に前田らが連続波ドプラで胎児動脈血流を記録し,1978年にはMcCallumらが正常と病的妊娠の臍帯動脈血流波形には相違があることを報告している.1980年代には子宮動脈・胎児臍帯の血流計測が世界中にひろまった.現在では,とくにハイリスク妊娠においてはなくてはならない検査のひとつになっているとともに,婦人科領域でも子宮筋腫や卵巣腫瘍の血流測定などにも利用されている.
1842年にオーストリアの物理学者ChristianDopplerが,音や光の振動数が発生源と観察者の運動により,もとの振動数が変化して観察されることを発見した.これがドプラ効果である.この原理を超音波装置に利用し1961年にFranklinらが初めて動物の血流速度の計測を行った,産科領域では,1969年に前田らが連続波ドプラで胎児動脈血流を記録し,1978年にはMcCallumらが正常と病的妊娠の臍帯動脈血流波形には相違があることを報告している.1980年代には子宮動脈・胎児臍帯の血流計測が世界中にひろまった.現在では,とくにハイリスク妊娠においてはなくてはならない検査のひとつになっているとともに,婦人科領域でも子宮筋腫や卵巣腫瘍の血流測定などにも利用されている.
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