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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

連載 産婦人科キーワード・54

ナチュラルキラー細鞄

著者: 前川正彦1

所属機関: 1徳島大学産婦人科

ページ範囲:P.825 - P.825

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語源
 米映画界の鬼才,オリバー・ストーン監督の作品「ナチュラル・ボーン・キラーズ(生まれながらの殺人者:Natural Born Killers)」(1994年公開)が現実の殺人の引き金になったとして米国で裁判となり話題になっている.生体内にも“killer”がつく細胞があり,生体が非自己(異物)であると判断した細胞を排除する“殺し屋”としての役目を果たしている.たとえば前感作されたkillerT細胞(細胞傷害性T細胞)はウイルス感染細胞や腫瘍細胞に出会うと直ちにその細胞を攻撃することができる.natural killer(NK)細胞は前感作や活性化されることなくある種のリンパ性腫瘍細胞株を殺すことができる細胞として同定された細胞であり,生まれつき(natural)殺し屋(killer)としての性格を備えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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