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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻6号

2000年06月発行

総説

基靱帯—その解剖と切離法

著者: 矢吹朗彦1 朝本明弘1 干場勉1 平吹信弥1 八木原亮1 西川有紀子1

所属機関: 1石川県立中央病院産婦人科

ページ範囲:P.839 - P.848

文献概要

 骨盤結合織を,骨盤臓器および骨盤壁への固定メカニズムと構成組織成分により二つのシステムに分類した.一つをsuspensory systemと他をsupporting systemと名づけた.筋膜とareoraltissueで構成されるsupporting systemは,幹部と翻転部に分けられ,ちょうど羽を広げるようにsuspensory systemを被覆する.
 子宮傍結合織はこのシステムの一構成物であり,膀胱子宮靱帯前層,仙骨/直腸子宮靱帯はsuspensory systemに属し,基靱帯,膀胱子宮靱帯後層,mesoureterはsupporting systemに属する.両システムの間には腔を形成することができる.そしてその腔の間隙に沿って尿管,骨盤自律神経が走行する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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