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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻7号

2000年07月発行

文献概要

今月の臨床 避妊法—問題点とその対策 避妊法の問題点と対策

1.ピル 2)血栓症

著者: 小林隆夫1

所属機関: 1浜松医科大学産婦人科

ページ範囲:P.904 - P.907

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はじめに
 平成11年9月2日,わが国においても低用量ピルが正式に経口避妊薬(oral contraceptives:以下,OC)として認可された.OCは合成エストロゲンと合成プロゲストゲーンの合剤で,エストロゲン量が30〜35μg,プロゲストゲーンではその成分にもよるが1.0mg以下を含有する製剤が主流である.これに伴い,従来疾病である卵巣機能不全などに対し投与されていた同種薬剤が純粋に疾病状態でない健常人に対する避妊薬として投与されるわけである.健常人に薬剤を投与する場合,副作用はあってはならないか,あっても最小限でなければならない.OCの重大な副作用のひとつに血栓症発生が挙げられる.本稿では,ピルと血栓症について最近の知見をまとめた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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