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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻8号

2000年08月発行

今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩

無痛分娩の新生児への影響

著者: 渡辺智子1 野渡正彦1

所属機関: 1北里大学医学部小児科

ページ範囲:P.996 - P.999

文献概要

はじめに
 母体における分娩のストレスに伴うカテコラミンの遊離は,子宮胎盤血流の減少を引き起こす.また,分娩時の母体の不安や恐怖に伴う過換気は,胎児への酸素供給を妨げる.したがって,分娩時の疼痛を緩和し,母親の過度のストレス・不安・恐怖を取り除く無痛分娩は,母親のみならず胎児にとっても利点が多いと考えられる.その一方で,怒責不全で吸引分娩に至る危険や麻酔薬による児への影響も懸念される.無痛分娩の新生児への影響について,文献的考察を含めて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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