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今月の臨床 思春期外来—診療上の留意点 総論
5.性教育のあり方
著者: 松本清一12
所属機関: 1日本家族計画協会 2自治医科大学
ページ範囲:P.1085 - P.1087
文献購入ページに移動リプロダクティブ・ヘルスと性教育
国連の第3回国際人口開発会議(ICPD,1994)以来,性教育はリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)の一貫としてとらえられ,「すべての人は,性と生殖に関する健康/権利およびその責任に関して,教育や正しい情報を得る権利を有する.それは性差別がなく,固定的な観念にとらわれず,かつ客観的,批判的,多元的に表現されたものでなければならない」といわれ,生涯を通じて性と生殖にかかわる健康の問題をカバーする生涯教育と考えることが世界の流れとなった.
思春期の人々に対する性教育では,第1に求められるのは,子どもたちに自我を確立させ,自己尊重の責任能力を育て,主体性をもって性に関する「自己決定」ができるようにする教育である.そして,単なる一方的な科学的知識の授与から,全人的な生物・心理・文化的アプローチに広げ,若者の全体的な心理社会的関係や生活情況を考慮した教育が必要である.
国連の第3回国際人口開発会議(ICPD,1994)以来,性教育はリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)の一貫としてとらえられ,「すべての人は,性と生殖に関する健康/権利およびその責任に関して,教育や正しい情報を得る権利を有する.それは性差別がなく,固定的な観念にとらわれず,かつ客観的,批判的,多元的に表現されたものでなければならない」といわれ,生涯を通じて性と生殖にかかわる健康の問題をカバーする生涯教育と考えることが世界の流れとなった.
思春期の人々に対する性教育では,第1に求められるのは,子どもたちに自我を確立させ,自己尊重の責任能力を育て,主体性をもって性に関する「自己決定」ができるようにする教育である.そして,単なる一方的な科学的知識の授与から,全人的な生物・心理・文化的アプローチに広げ,若者の全体的な心理社会的関係や生活情況を考慮した教育が必要である.
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