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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻9号

2000年09月発行

今月の臨床 思春期外来—診療上の留意点

思春期の異常とその対応

4.皮膚疾患—多毛,にきび

著者: 今山修平1

所属機関: 1九州大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1106 - P.1108

文献概要

思春期の肌
 解剖学的に皮膚は,①体の境界面である表皮組織,②張力を発揮して骨・筋・内臓からなる内部構造物を一定の表面積に収容することにより容姿を決定する真皮結合組織,③そして外界との物理的距離を保つことにより外的変動を緩衝する皮下脂肪組織からなる.個体形成がほぼ完了し,次世代産生すなわち生殖の準備が整う思春期には,それをアピールする変化が皮膚に顕著に発現される.こうして,①表皮/毛/汗腺により「匂い発つ瑞々しい肌」が,②真皮結合組織により「張りと弾み」が,③皮下脂肪によって胸と臀の「膨らみ」がもたらされる.この一連の変化は時に「多毛」や「ニキビ」を来たす.毛と脂腺も性ホルモン受容体を持つからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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