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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻1号

2001年01月発行

今月の臨床 性感染症—胎児から癌まで

性感染症と産婦人科疾患

2.付属器炎・PIDの起炎菌

著者: 保田仁介1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.32 - P.34

文献概要

はじめに
 PID(pelvic inflammatory diseases)とは腟や頸管に存在する微生物の子宮内膜,卵管への上行性感染,さらにその周辺組織へ波及した感染などによる急性の感染症状の「総称」であるが,欧米では卵管炎をPIDと称していることが多く,またこれに起因する膿瘍性の疾患をTOA(tuboovar—ian abscess)と呼んでいる.
 わが国では骨盤内感染症とPIDをともに子宮内感染や腹膜炎も含めて内性器感染症の総称として使用していることが多いが,骨盤内感染症の中の卵管炎を中心とした感染症をPIDと考えるほうが理解しやすい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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