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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻1号

2001年01月発行

今月の臨床 性感染症—胎児から癌まで

性感染症と産婦人科疾患

6.性器ヘルペス合併妊娠

著者: 滝沢憲1

所属機関: 1三井記念病院産婦人科

ページ範囲:P.46 - P.47

文献概要

 20〜30歳代妊婦のHSV I型抗体(中和反応:NT法)保有率が50%(II型抗体保有率4%)という報告や妊婦HSV抗体(補体結合反応:CF法)保有率が52%という報告から危惧されることは,多くのHSV未感染妊婦が多くのHSV感染者(配偶者,妊婦,医療従事者など)に囲まれているという事実である.幸い,分娩周産期における性器ヘルペス症管理指針の一般化に伴い,新生児ヘルペス症は漸減している.しかし,毎年本邦で発生する約100例の新生児ヘルペスのうち,母に性器ヘルペスを認めるものは25%に過ぎず,75%は無症候性ヘルペスの母や周囲からの水平感染であることが,本症の管理を複雑にしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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