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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻1号

2001年01月発行

文献概要

今月の臨床 性感染症—胎児から癌まで 性感染症と産婦人科疾患

8.母子感染—肝炎ウイルス

著者: 稲葉憲之1 大島教子1 深澤一雄1

所属機関: 1獨協医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.58 - P.61

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はじめに
 2年前,わが国で新しいヒト肝炎ウイルスが登場した.TTウイルス(TTV:TTは患者イニシャル)である.その数年前にはG型肝炎ウイルス(HGV:GBV-C;GBは外科医イニシャル)が報告されている.これらのウイルスの出現によって輸血後肝炎の残された課題があらかた解決されるのではと期待されたが,ことはそう簡単ではないようである.本稿ではまず,肝炎ウイルスについて整理し,次いでその母子感染の自然史を述べ,最後に当科におけるB型肝炎ウイルス母子感染予防法を紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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