icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻1号

2001年01月発行

症例

人工妊娠中絶後に形成された胎盤ポリープに対してTranscervical Resection(TCR)が有用であった1例

著者: 竹田明宏1 真鍋修一1 河合志乃1 渡邊義輝1

所属機関: 1岐阜県立多治見病院産婦人科

ページ範囲:P.82 - P.85

文献概要

 胎盤ポリープは,流産,人工妊娠中絶あるいは分娩後の遺残胎盤が変性,器質化によりポリープ状の腫瘤を形成したものである.大量出血により子宮摘出を余儀なくされることもあることより,子宮温存が必要とされる症例では治療に難渋することも多い.われわれは,帝王切開術既往のある患者で,人工妊娠中絶後に形成された胎盤ポリープより大量出血があったが,経頸管的腫瘍切除術(TCR)により保存的治療が可能であった例を経験した.TCRによる胎盤ポリープ切除術は,直視下に手術操作が行えることから,盲目的な子宮内容除去術に比し安全であり,有用な治療法であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら