文献詳細
今月の臨床 ライフスタイルの変化と女性の健康
ライフスタイルの変化と生活習慣病
文献概要
はじめに
女性はエストロゲン(E)の作用により動脈硬化性疾患の発症が男性より15〜20年遅れるものの,閉経を機にその増加が起こる.動脈硬化性疾患の発症の危険因子としては,年齢,家族歴の他,喫煙,肥満,高血圧,糖尿病や高脂血症などが挙げられるが,前二者を除いた後者は生活習慣が深く関与する因子である,したがって女性においては,閉経という個体の変化と,ライフスタイルという環境の変化により,心血管系疾患の発症は大きく左右される.本稿では,最近のわが国におけるライフスタイルの変化と,それに伴う生活習慣病としての心血管系疾患との関係について言及したい.
女性はエストロゲン(E)の作用により動脈硬化性疾患の発症が男性より15〜20年遅れるものの,閉経を機にその増加が起こる.動脈硬化性疾患の発症の危険因子としては,年齢,家族歴の他,喫煙,肥満,高血圧,糖尿病や高脂血症などが挙げられるが,前二者を除いた後者は生活習慣が深く関与する因子である,したがって女性においては,閉経という個体の変化と,ライフスタイルという環境の変化により,心血管系疾患の発症は大きく左右される.本稿では,最近のわが国におけるライフスタイルの変化と,それに伴う生活習慣病としての心血管系疾患との関係について言及したい.
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