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今月の臨床 周産期救急と周産母子センター 周産期救急と母体搬送
2.妊娠中毒症
著者: 小林信一1
所属機関: 1東京都立荏原病院産婦人科
ページ範囲:P.1212 - P.1213
文献購入ページに移動はじめに
妊娠中毒症は現在でも病態の解明が困難な疾患であり,多くの研究者や臨床医が発症の因子や治療についての諸問題に対応している.妊娠中毒症の管理,とくに重症妊娠中毒症の症例では入院による治療が必要となり,その上での母体および胎児の厳重で即応的な処置が必要とされる.また症状により母体では眼科,腎臓内科などの診療を依頼する場合もあり,新生児は新生児科の医師の診察や治療が必要とされることも多い.したがって一般の分娩施設での継続的な管理は困難な症例が大多数であり,妊娠週数や胎児の状態により周産期施設への母体搬送が必要とされる症例が多いものと考えられる.
妊娠中毒症は現在でも病態の解明が困難な疾患であり,多くの研究者や臨床医が発症の因子や治療についての諸問題に対応している.妊娠中毒症の管理,とくに重症妊娠中毒症の症例では入院による治療が必要となり,その上での母体および胎児の厳重で即応的な処置が必要とされる.また症状により母体では眼科,腎臓内科などの診療を依頼する場合もあり,新生児は新生児科の医師の診察や治療が必要とされることも多い.したがって一般の分娩施設での継続的な管理は困難な症例が大多数であり,妊娠週数や胎児の状態により周産期施設への母体搬送が必要とされる症例が多いものと考えられる.
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