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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻12号

2001年12月発行

今月の臨床 子宮内膜症治療のストラテジー

各論

2.治療方針の立て方

著者: 原田省1

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1318 - P.1320

文献概要

はじめに
 子宮内膜症は生殖年齢女性の少なくとも5%に発生し,月経痛と不妊症をひき起こし女性のqual—ity of lifeを著しく損なう疾患である.内膜症の発生病因は未だ明らかではないが,逆流した月経血中に含まれる内膜細胞が腹膜に移植したのち増殖するという移植説と,腹膜が腹腔内貯留液の刺激によって化生を起こすという化生説が有力である.いずれにしても,月経血の逆流がキーファクターとなる.発生病因が明らかでないことから,本症の治療方針についても未だ定見は得られていない.本稿では,現在までに得られている子宮内膜症治療に関するevidenceを紹介し,治療方針の立て方について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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