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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻12号

2001年12月発行

文献概要

今月の臨床 子宮内膜症治療のストラテジー その他の留意点

1.急性腹症と子宮内膜症

著者: 澤口啓造1 野口昌良1

所属機関: 1愛知医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.1350 - P.1351

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はじめに
 婦人科領域で取り扱う救急医療として最も頻度が高く,かつ代表的な症状は腹痛であり,そのなかでもとくに重症で開腹手術などの外科的処置が必要な例は急性腹症(acute abdomen)と呼ばれる疾患群に含まれる.表1に婦人科領域における急性腹症を示すが,主な疾患としては子宮外妊娠(とくに破裂型),卵巣腫瘍茎捻転があげられ1),なかにはショック症状を呈し,生命を脅かす可能性も秘めている.そのため腹痛に関しては迅速かつ正確な診断と適切な処置が求められる.
 詳細な他科疾患との鑑別診断や各々の治療に関しては別稿にゆずり,本稿では子宮内膜症にみられる症状,病態でとくに急性腹症に準じたり,あるいは急性腹症として治療を必要とする問題点にふれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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