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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻12号

2001年12月発行

臨床経験

細菌性腟症とその関連疾患

著者: 池田和則1

所属機関: 1国立千葉病院産婦人科

ページ範囲:P.1376 - P.1378

文献概要

 全身炎症所見を伴わない局所子宮内感染としてirritable uterus(IU)という名称を用いた.IU症例の腟分泌物を検討することにより,近年,早産や産婦人科術後感染の原因として注目されつつある細菌性膣症とIUとの間の密接な関係が示唆された.さらに,骨盤内炎症性疾患(PID)の一部に細菌性腟症を原因とするIUから進展したと思われる症例が存在した.細菌性腟症を伴ったIU症例を治療することは,その症例が多いこと,またその診断と治療が比較的容易であることを考えると,生殖年齢の女性に器質的後遺症を残しうるPIDを予防するという観点からみて,非常に有力な方法であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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