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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻2号

2001年02月発行

今月の臨床 妊娠中毒症—新しい視点から

管理と治療

3.高血圧の治療

著者: 北中孝司1

所属機関: 1奈良県立医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.152 - P.156

文献概要

はじめに
 妊娠中毒症はいまだその成因が明らではなく,今後解明されるべき疾患であるが,妊娠中毒症にみられる高血圧が重症化すると母児の予後が悪化することが多い.この高血圧の病態としては,子宮胎盤乏血に伴う血管内皮障害,免疫応答の異常,全身の血管収縮,循環血液量の減少,さらにはそれらが原因となって発症するDICや多臓器不全などがあげられている.また,妊娠中毒症は今なお本邦の妊婦死亡の原因の一つとして大きな部分を占めているので,妊娠中毒症妊婦に高血圧を認めたときには安静と減塩食に加えて,降圧剤を用いた薬物療法が必要になるが,投与するタイミングを間違わないように気を付けねばならない.
 ここでは,妊娠中毒症の高血圧の治療につき自験例を含めて紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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