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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻2号

2001年02月発行

連載 Estrogen Series・48

更年期後のホルモン補充療法と乳癌との関係—エストロゲン単剤とエストロゲン+プロゲスチン組み合わせとの比較 その3

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.173 - P.173

文献概要

 前回と前々回でHRTに際し,エストロゲン単剤を使用する場合に比較して,(子宮内膜癌発生を予防するために)エストロゲン+プロゲスチンを組み合わせて使用する場合には,乳癌発生リスクがより高いとの論文をご紹介した.ここでは,それに対する米国産婦人科医会(American College of Obstetricians and Gynecologists,ACOG)の見解をご紹介したい.以下,その要約.
 『最近発表された2論文(エストロゲンシリーズNo.46,47で紹介ずみ)は,HRTに際し,エストロゲン単剤を使用するときに比較して,エストロゲン+プロゲスチンの組み合わせ使用で乳癌発生が増加することを示している.その手法は,それぞれ後方視的コーホート研究とケース・コントロール研究である.その結論は最近の疫学的分析と一致するものである.が,それらは前方視的ランダム・コントロール研究に比較すれば,その手法はやや甘いといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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