文献詳細
連載 婦人科腫瘍切除標本の取り扱い方・1【新連載】
文献概要
●はじめに
婦人科腫瘍の検体には,細胞診,生検,手術材料などがあり,それぞれさまざまな臓器によりその扱いを異にする.しかし臓器を越えて正確な病理診断を行うためには,その材料の採取法はもとより,採取後あるいは切除後適切な検体の処理を行い,臨床側の治療方針の決定などに役立つように組織標本を作製すべきである.
本邦では各臓器の癌取扱い規約が発行され,ほとんどの施設ではこれに準拠した立場で臨床進行期分類および病理的な検索が行われている.婦人科病理検体の取り扱いについても同様であり,それぞれ子宮頸癌取扱い規約(1997年10月)1),子宮体癌取扱い規約(1996年3月)2),卵巣腫瘍取扱い規約(1990年7月)3)などに基づき行われている.ここでは,組織学的診断を目的とした生検と手術材料に絞り,その扱いについて概説したい.また本稿では加えて,臨床側からの病理学的診断への要望も含めて婦人科腫瘍切除標本の取り扱いについて述べたい.
婦人科腫瘍の検体には,細胞診,生検,手術材料などがあり,それぞれさまざまな臓器によりその扱いを異にする.しかし臓器を越えて正確な病理診断を行うためには,その材料の採取法はもとより,採取後あるいは切除後適切な検体の処理を行い,臨床側の治療方針の決定などに役立つように組織標本を作製すべきである.
本邦では各臓器の癌取扱い規約が発行され,ほとんどの施設ではこれに準拠した立場で臨床進行期分類および病理的な検索が行われている.婦人科病理検体の取り扱いについても同様であり,それぞれ子宮頸癌取扱い規約(1997年10月)1),子宮体癌取扱い規約(1996年3月)2),卵巣腫瘍取扱い規約(1990年7月)3)などに基づき行われている.ここでは,組織学的診断を目的とした生検と手術材料に絞り,その扱いについて概説したい.また本稿では加えて,臨床側からの病理学的診断への要望も含めて婦人科腫瘍切除標本の取り扱いについて述べたい.
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