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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻4号

2001年04月発行

今月の臨床 婦人科医のための乳癌検診

疫学と発生

2.乳癌のリスクファクターは?

著者: 谷口一郎1

所属機関: 1大分県立病院産婦人科

ページ範囲:P.339 - P.343

文献概要

はじめに
 わが国の乳癌の罹患率,死亡率はともに世界の中でも最も低率といわれてきた.しかし昭和40年代からその増加傾向が著明となりつつある.平成10年における女性の乳癌の悪性新生物の死亡数は8,589人で,女性の悪性新生物死亡111,615人の7.7%を占める.これは肝・胆,胃,大腸,肺についで第5位であるが,女性の推定罹患率は厚生省のがん研究助成金による「地域がん登録」研究によれば,2015年にはトップになると推計されている1,2)
 乳癌のhigh risk groupに関しては乳癌研究会3),富永ら2),黒石4)などの優れた総説が既にあるが,今回はその3編を中心に,また第10回日本乳癌検診学会シンポジウム(2000年12月,仙台)における新しい知見を含めて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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