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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻4号

2001年04月発行

今月の臨床 婦人科医のための乳癌検診

疫学と発生

5.乳腺症と乳癌の関係

著者: 寺本勝寛1

所属機関: 1山梨県立中央病院産婦人科

ページ範囲:P.360 - P.365

文献概要

はじめに
 婦人科医にとって乳腺疾患,特に乳腺症(mas—topathy,fibrocystic disease)は,妊娠・分娩・産褥時に乳房に接する時に稀に遭遇することはあるが,一般外来で診断し治療することは少ない.しかし,外科領域で乳癌を専門としている乳腺専門医の場合,日常外来で遭遇する疾患の30〜50%にあたり,最も頻度が高い疾患で,今後,婦人科医が乳癌検診をするにあたり乳腺症を正しく理解し診断することは極めて大切である.また,乳癌検診が広く行われるようになった現在,臨床的な乳腺症の定義や診断基準が不明瞭な点が問題であり,安易に乳腺症と診断され受診者に不安を与えているとの指摘がある.このような点を考慮し,乳癌検診を行う際に婦人科医にとって必要な乳腺症の知識を特に乳癌との関係について解説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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