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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻4号

2001年04月発行

今月の臨床 婦人科医のための乳癌検診

マンモグラフィ

2.撮影方法とブラインド—読影可能な写真を撮る方法

著者: 笹三徳1

所属機関: 1とくしまブレストケアクリニック

ページ範囲:P.400 - P.404

文献概要

マンモグラフィ専用装置
 マンモグラフィ撮影には,専用のX線装置の使用が不可欠である.近年,一次検診にマンモグラフィの導入が検討されるのに伴い,各装置メーカーのマンモグラフィ専用装置の改良はめざましく,それによるマンモグラフィの画質の向上も著しい.厚生省のマンモグラフィによる乳がん検診のガイドラインでは,撮影装置の仕様基準が厳密に選定されており,その精度管理マニュアルでは合格装置を示している(表1).マンモグラフィ検査は,無症状婦人に対するスクリーニング検査(screening mammography)と何らかの所見のある女性に対する精密検査(diagnostic mammo—graphy)とに区別される.精密検査としてのマンモグラフィ撮影では,通常超音波検査や細胞診などが同時になされるためその診断における責任も分散される.しかし,スクリーニングマンモグラフィは,スクリーニングとしてのさまざまな制約を考えた場合,むしろ精密マンモグラフィ検査以上の厳しい精度管理が要求されていると考えるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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