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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

今月の臨床 一歩先行く超音波胎児検診 妊娠初期

4.Nuchal translucencyの意義

著者: 近藤俊吾1 高橋通1 畑俊夫1

所属機関: 1埼玉医科大学附属病院産婦人科

ページ範囲:P.577 - P.579

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Nuchal translucencyとは
 Nuchal translucency(以下,NTと略す)は超音波断層法による検査上,胎児頸部の皮下に生理的にリンパ液が貯留して起こる現象で,リンパ系の発生過程において認められるが,その多くは自然に消失する.しかしリンパ管に先天的な異形成が起こり静脈系との交通が不十分だとリンパ液の異常貯留が亢進し,病的なNTを惹起する1)といわれている.
 図1,図2に示すようにNTの計測法としては胎児縦断画像において,後頸部のsonolucent areaを正確に測定するが,正常胎児の羊膜が胎児後頸部に接して,あたかもNTのごとく描出されることもあるので,疑わしいときは胎児頸部横断画像にて鑑別しておく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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