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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻5号

2001年05月発行

今月の臨床 一歩先行く超音波胎児検診

妊娠中期

4.前置胎盤と低置胎盤の鑑別

著者: 関谷隆夫1 石原楷輔2

所属機関: 1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院産婦人科 2日本医科大学産婦人科学教室(附属第二病院産婦人科)

ページ範囲:P.606 - P.610

文献概要

はじめに
 胎盤位置異常は,臨床上妊娠/分娩/産褥の大出血の原因となり,産科外来での正確な診断が必要である.しかし従来からの内診による診断は侵襲が大きく,現在では安全で再現性の高い画像が得られる超音波断層法による診断が中心となっている1)
 胎盤の位置異常は,受精卵が子宮体部の下位(特に子宮峡部)に着床することに起因し,絨毛膜の付着部位と内子宮口の位置関係により将来前置胎盤や低置胎盤となると考えられている.木下らは,超音波経膣走査法で早期胎嚢像が子宮体部内膜の下1/3に検出された例では有意に胎盤位置異常を発生するリスクが高く(前置胎盤25%,低置胎盤12.5%),受精卵の低位着床と胎盤位置異常との関連を実際の画像として示した2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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