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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻6号

2001年06月発行

文献概要

今月の臨床 Obstetrics is a bloody business 分娩時出血への対応

2.出血性ショックの特徴

著者: 石川睦男1 玉手健一1

所属機関: 1旭川医科大学産婦人科

ページ範囲:P.665 - P.669

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プライマリケアとしての出血性ショック
 ショックとは,心血管系の機能不全のため血圧の急激な低下と組織循環の障害を起こし,それによる種々の症状を呈する症候群であり,表1に示すように種々の原因によってその病態は異なる.出血性ショックはこのうち低循環血液量性ショックhypovolemic shockの中に定義される.さらに出血性ショックを起こしうる病態としては表2に挙げるものが考えられる.
 出血性ショックが疑われる症例に対応する際に行うべきことは,ショックの診断,バイタルサインの継続的な測定,補液,止血であり(表3),出血性ショックであると判断することがその後の対応,ひいては救命率に大きな影響を与えることとなる.救急車で出血性ショック症例が搬入される場合,事前に何らかの情報がもたらされることが多い.出血性ショックを起こしうる病態を想起させる症状,状況や既往歴であり,バイタルサインの異常である.このような情報が入手できた場合には表3に示す手順が速やかに行われるよう,事前の準備を再度確認すべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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