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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻6号

2001年06月発行

今月の臨床 Obstetrics is a bloody business

分娩時出血の診断・治療のポイント

1.常位胎盤早期剥離

著者: 大橋涼太1 金山尚裕1

所属機関: 1浜松医科大学産婦人科

ページ範囲:P.688 - P.691

文献概要

はじめに
 常位胎盤早期剥離(以下,早剥)は突然に発症し,急激に進行する母児共に生命の危険を及ぼす緊急疾患である.
 早剥は周産期に大出血を来す疾患の中でもDICを発症する頻度が極めて高くまた重症化しやすいので,できる限り早期に診断し,対策を講じる必要がある.早剥とは一般に妊娠20週以降に,正常位置に付着する胎盤の一部が胎児娩出前に剥離しその部位に出血が起こる状態をいう.発症頻度は文献により異なるが全妊婦の0.5〜1.3%といわれる1).しかし軽症で無症状のものは診断されない可能性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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