文献詳細
今月の臨床 Obstetrics is a bloody business
分娩時出血の診断・治療のポイント
文献概要
はじめに
子宮破裂は分娩時に出血多量によるショックを来す疾患の中で最も重篤なものの一つである.近年わが国においても欧米諸国と同様帝王切開分娩が増加する中で,既往帝切例の経腟分娩(vaginal birth after previous cesarean delivery:VBAC)が見直されている一方,他国での比較では子宮破裂による妊産婦死亡は少ないとはいえない.本稿ではわが国における子宮破裂の実態を日本産婦人科学会関東地方部会での報告例の観察から検討し,その診断,管理の要点を見直してみたい.
子宮破裂は分娩時に出血多量によるショックを来す疾患の中で最も重篤なものの一つである.近年わが国においても欧米諸国と同様帝王切開分娩が増加する中で,既往帝切例の経腟分娩(vaginal birth after previous cesarean delivery:VBAC)が見直されている一方,他国での比較では子宮破裂による妊産婦死亡は少ないとはいえない.本稿ではわが国における子宮破裂の実態を日本産婦人科学会関東地方部会での報告例の観察から検討し,その診断,管理の要点を見直してみたい.
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