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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻6号

2001年06月発行

文献概要

今月の臨床 Obstetrics is a bloody business 分娩時出血の診断・治療のポイント

7.胎盤遺残

著者: 林瑞成1 朝倉啓文1 荒木勤1

所属機関: 1日本医科大学産婦人科

ページ範囲:P.726 - P.729

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はじめに
 母体死亡の原因の重要なものである産褥大量出血(産褥異常出血)は経腟分娩の5.8%に起こるが,胎盤や卵膜の遺残による出血はその5〜10%を占める.
 分娩第3期は,教科書的には初産婦が15〜30分,経産婦が10〜20分とされているが,大半は5〜6分で胎盤は娩出する.胎盤遺残とは,分娩第3期に胎盤が完全に娩出されずに子宮内に残留する状態をいい,胎盤全体の遺残するものと,胎盤の一部が遺残するものがあり,また剥離胎盤の遺残するものと胎盤剥離異常によるものがある2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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