icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻7号

2001年07月発行

今月の臨床 排卵誘発の問題点—新しい工夫と対策

排卵誘発 C.hMG-hCG

1.OHSSの予防 2)hCGキャンセルの基準

著者: 田原隆三1 藤間芳郎1 岡井崇1

所属機関: 1昭和大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.786 - P.790

文献概要

はじめに
 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症はほとんどの場合,排卵誘発時のhCG投与後に惹起されるため,このhCGの投与を慎重に行うことがOHSS発症予防につながる.しかしながら未だにhCGの投与の時期や量,さらにOHSS発症予防のためにhCG投与をキャンセルする明らかな基準はない.一方でhCG投与をキャンセルすることは,その周期の排卵誘発を断念することにもつながり,患者の精神的,経済的な面が問題となる.そこで本稿では①OHSS発症の危険因子,②OHSS発症予防を目的とした排卵誘発時の工夫,さらに③hCGキャンセルの基準に加え,④多因子によるOHSS発症予測の試みについて概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら