文献詳細
今月の臨床 排卵誘発の問題点—新しい工夫と対策
IVF-ET
文献概要
はじめに
GnRH agonist(GnRH-a)はARTになくてはならない存在であるが,近年GnRH-aが卵巣でのステロイドホルモン産生を抑制するとの報告1)がなされ,GnRH-aによる卵巣への直接作用もpoor responderの一要因であると考えられるようになってきた.さらに,poor responderでは,ARTの臨床成績は不良であると一般的に考えられているが,近年,その常識を破る報告が出され2,3),poor responderの概念や評価が根本から揺らぎ始めている.
そこで本稿では,poor responderにおける体外受精・胚移植の成績を再検討し,さらにその治療について文献的考察を加え解説する.
GnRH agonist(GnRH-a)はARTになくてはならない存在であるが,近年GnRH-aが卵巣でのステロイドホルモン産生を抑制するとの報告1)がなされ,GnRH-aによる卵巣への直接作用もpoor responderの一要因であると考えられるようになってきた.さらに,poor responderでは,ARTの臨床成績は不良であると一般的に考えられているが,近年,その常識を破る報告が出され2,3),poor responderの概念や評価が根本から揺らぎ始めている.
そこで本稿では,poor responderにおける体外受精・胚移植の成績を再検討し,さらにその治療について文献的考察を加え解説する.
掲載誌情報