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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻9号

2001年09月発行

文献概要

今月の臨床 子宮外妊娠—新しい視点から 診断の要点

3.部位別の特徴 4)子宮筋層内妊娠—帝王切開創への着床

著者: 坪倉省吾1 後山尚久1 東山俊祐1

所属機関: 1大阪医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1002 - P.1006

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はじめに
 子宮外妊娠の診断は,経腟超音波断層装置の発達により妊娠ごく初期からの診断も可能な症例が増加しつつある.しかし子宮外妊娠の着床部位の診断はなお確定できない例も多く,なかでも子宮筋層内への着床は極めて稀であり,その報告例も少ないために術前診断は困難である.とくに近年は帝王切開の増加に伴って,前回の帝王切開時の瘢痕部に絨毛が侵入して子宮筋層内妊娠に至ると考えられる症例の報告が散見されるようになってきた.このような症例に関しては,激烈な症状と開腹手術による病変の切除を余儀なくされる場合が多い.本稿では症例を提示しつつ,このような症例に対する文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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