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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科55巻9号

2001年09月発行

今月の臨床 子宮外妊娠—新しい視点から

診断の要点

3.部位別の特徴 6)内外同時妊娠

著者: 岩崎克彦1

所属機関: 1東海大学医学部母子生育学系産婦人科学部門

ページ範囲:P.1011 - P.1013

文献概要

はじめに
 (子宮)内外同時妊娠とは,2個の受精卵のうち,1個が正常に子宮体部腔内に着床して発育しながらも,他の1個は子宮外,多くは卵管内に着床発育する状態を言う.正常妊娠と子宮外妊娠の両者を同時に発症した病態である.自然排卵妊娠では発生率が1/30,0001)と非常に稀な疾患であり,そのために診断がかなり困難であるが,最近の生殖補助技術の臨床応用にともなって,内外同時妊娠の発生率は高くなってきており(表1)2),特にこうした症例に対しては,本症の発症について絶えず注意を念頭におく必要がある.本稿では,当院でのデータをもとに,特にIVF-ETを中心に検討してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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