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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻1号

2002年01月発行

今月の臨床 女性内科的アプローチ—循環器系を中心に

女性と高脂血症

3.高脂血症の種類と検査

著者: 若槻明彦1

所属機関: 1高知医科大学産婦人科

ページ範囲:P.24 - P.28

文献概要

はじめに
 血中コレステロール濃度の上昇は,冠動脈疾患の発症や死亡率を上昇させるとの疫学的成績が報告されており1),血中コレステロールの蓄積が冠動脈疾患の発症に密接に関与することは明らかである.Framingham Studyによると2),心血管系疾患による死亡率は50歳以前では男性が女性の3〜4倍高率であるのに対し,50歳を過ぎると女性の頻度が急増し,70歳代で男女ほぼ同率になる.これは,閉経後のエストロゲン濃度の低下が血中コレステロールや中性脂肪(TG)の上昇など脂質代謝異常を惹起することが大きな要因と考えられており,女性の場合はエストロゲン濃度の減少とともに脂質代謝動態が大きく変化する.この項では高脂血症の検査,診断,種類について述べ,女性の高脂血症の頻度や管理方法についても概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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