icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻1号

2002年01月発行

今月の臨床 女性内科的アプローチ—循環器系を中心に

エストロゲンと心血管系

2.HRTの効用と副作用

著者: 赤松達也1

所属機関: 1昭和大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.57 - P.59

文献概要

はじめに
 加齢による卵巣重量の減少は40歳を境として起こり,これに伴って機能的にも卵巣性ステロイドであるエストロゲンは急激に低下する.このエストロゲン欠乏状態はさまざまな身体的変化をもたらす.女性の高齢化によってこの性ステロイド低下が単に閉経期という一時期の問題でなく老年期に発症する各種疾患にも深く関連していることも明らかとなってきた.すなわち,閉経期のみならず,その後の老年期のQOLを考えるうえで,エストロゲンの補充療法は重要な課題の一つとして注目されている.将来起こり得る心血管系病変,骨粗鬆症などの予防にも役立つと考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら