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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻11号

2002年11月発行

文献概要

今月の臨床 更年期・老年期医療のピットフォール 診断・治療におけるピットフォール

4.皮膚の老化

著者: 牧田和也1 野澤志朗1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.1337 - P.1339

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はじめに
 更年期以降の女性に認められる皮膚に関連した変化としては,従来より「シミの増加」「乾燥感」「弾性や柔軟性の喪失」などがいわれている1〜3).しかし,これら皮膚の変化を主訴として婦人科外来を受診する者は,更年期専門外来といえどもほとんどいないのが現状である,また,更年期にみられる不定愁訴である更年期症状群としても,Kuppermanら4)がかつて提唱した更年期指数に含まれる「蟻走感」以外の皮膚症状は現在でもほとんど取り扱われていない.
 しかしここ数年来,欧米を中心として.このような皮膚症状に対してもホルモン補充療法(hor—mone replacement therapy:HRT)が有効であるとする報告5〜14)が散見されるようになり,わが国でも更年期女性のQOLの向上を考えると無視しえない問題15)であるといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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