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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻11号

2002年11月発行

文献概要

今月の臨床 更年期・老年期医療のピットフォール 診断・治療におけるピットフォール

8.骨粗鬆症治療上のピットフォール

著者: 水沼英樹1 樋口毅1

所属機関: 1弘前大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.1356 - P.1359

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はじめに
 骨粗鬆症は,骨成分の組成を変えることなく骨量が減少し,骨折を起こしやすくなった状態と定義される.骨粗鬆症の診断に当たっては,日本骨代謝学会から診断基準が提示され,現在では多くの施設でこの基準に則り診断が下されるようになっている.また治療においても同学会は薬物療法のガイドラインを発表1)しており,したがって本基準に従えさえすれば大きな誤りを犯すことは少ないと考えられる.これらの2つの指針で特に重要な点は,二次性骨粗鬆症を見逃さないという点と,使用する薬物の選択を見誤らないという点である.本稿ではこの2点から本症の治療上陥りやすい落とし穴について解説を行うこととした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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