文献詳細
臨床経験
妊婦における流行性耳下腺炎抗体保有率について
著者: 佐藤賢一郎1 水内英充2 野呂歩3 間峡介3
所属機関: 1新日鐵室蘭総合病院産婦人科 2みずうち産科婦人科 3新日鐵室蘭総合病院小児科
ページ範囲:P.1389 - P.1391
文献概要
今回,1996年10月3日〜1998年3月31日の期間に妊婦100例についてIgG抗体価(EIA法)によるムンプス抗体保有率を調査したところ,全体で92%の抗体保有率であった.また,年齢が高くなるにしたがってムンプス抗体保有率が低下する傾向が認められた.当院における流行性耳下腺炎の罹患率については,1996年2月1日〜2001年2月28日までの分娩数2,739件のうち,感染が明確であった症例が1例認められた.したがって,当院における妊娠中の流行性耳下腺炎罹患率は1/2,739件(0.037%)であった.
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