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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻12号

2002年12月発行

文献概要

今月の臨床 分娩の多様化とリスク管理

分娩におけるアメニティへの配慮と安全性の確保

著者: 朝倉啓文1 清川尚2

所属機関: 1日本医科大学産婦人科 2船橋市立医療センター

ページ範囲:P.1414 - P.1417

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はじめに
 分娩の安全性を願うことは,産科医療従事者のみでなくすべての人々の願望である.近代産科医療は,母児の安全性を中心に見据えて周産期医療体制を整備してきた.そして,日本や先進国での分娩の安全性はある程度のレベルに達しているといえる(図1)1)
 しかし,妊娠,分娩は決して異常ではなく,動物本来の自然生活の一部である.このような視点から,現在までに近代産科学が築き上げてきた医療者側主体の分娩(安全性指向であるが)ではなく,より人間味のあるさまざまな分娩様式を望む人々が増加しているようである.つまり,身体面での安全性のみを重視するのではなく,精神面での安全性ともいえる満足度を充足させる視点である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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