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連載 Estrogen Series・50 HRTと乳癌・2
乳癌と長期的ホルモン補充療法
著者: 矢沢珪二郎1
所属機関: 1ハワイ大学
ページ範囲:P.192 - P.193
文献購入ページに移動 乳癌発生とホルモン補充療法(hormonereplacement therapy:HRT)との関連に関してはいままでに多くの研究が行われてきた.将来,更年期後女性に対して行われるHRTがもっと広範になることを考えると,この問題は深刻である.今までの諸研究の結果は必ずしも一致した両者間の関係を示すものではない.例えば,Cordiz(1988)らはHRTの長期的使用およびより最近の使用(recent use)と乳癌発生増加との関連を示した1).また,いままでのデータを再分析したCGHFBC(Collaborative Group on HormonalFactors in Breast Cancer,1977)の研究では,HRT使用期間と乳癌増加との関連を示したが,その関連は最近の使用者(recent users)のみにみられた2).このようにHRTと乳癌との関連はいまだ明瞭ではない.
今回ここにご紹介するスエーデンの著者らは,年齢50〜74歳の女性で浸潤性乳癌を持つもの3,345人と,コントロール3,454人とを比較するcase-control studyを行った.HRTはエストロゲンのみ(E)の場合とエストロゲン+プロゲステロンの混合(E+P)とを区別した.
今回ここにご紹介するスエーデンの著者らは,年齢50〜74歳の女性で浸潤性乳癌を持つもの3,345人と,コントロール3,454人とを比較するcase-control studyを行った.HRTはエストロゲンのみ(E)の場合とエストロゲン+プロゲステロンの混合(E+P)とを区別した.
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