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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻2号

2002年02月発行

文献概要

原著

子宮癌に対する手術時の抗菌薬の予防投与

著者: 林博章1 藤井哲也1 山下剛1 中田俊之1 片山英人1 小島貴志1 杦村和代1 石川睦男1

所属機関: 1旭川医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.201 - P.207

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 [目的]子宮癌に対する術後感染症予防のための抗菌薬投与に関する検討を行った.
 [方法と対象](1)本邦における実態調査:腹式子宮全摘術,準広汎子宮全摘術,広汎子宮全摘術時の予防的抗菌薬投与について全国医科大学附属病院およびその主要関連病院に対してアンケート調査を施行した.(2)旭川医科大学産婦人科で3日間以上投与群(第二世代セフェム系抗菌薬2g/100 ml,×2/日)を対照として,3回〔cefmetazole sodium(CMZ)1g/100 ml/30分,術前,術直後,術後8時間〕予防投与の有効性を検討した.術後感染症の診断は術後3日目に①腋窩体温38℃以上が6時間以上持続する,②CRPが標準値の3倍以上,③WBCが9,000/μl以上の3点を満たすものとした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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